松沢君は重たい荷物を持っとるからウチを追ってくることはない… つまりウチをつけてきた奴をここで撃ったとしても… 彼はウチが人を撃ち殺したとゆうことを知ることはないはず… せやから何事もなかったようにこれやからも松沢君と友達でいれる…よね… 市に虎を放つ如し第十話 闇使いと紅蓮の精霊 うーん、やっぱりこうゆう仕事は危険な目に遭う物なのかしらなぁ。 ウチの代わりに橋本組を追っていた人の行方も分からなくなっちゃったみたいやし… どんくさい事したら今回行方不明になるのはウチになりかねないわなぁ。 せやけどこの状況を他人が見たらどう考えても銃を持っとるウチが悪人みたいちゅーワケや。 ってこないなこと考えとる場合じゃないわ。 たぶんこの…東城って人は橋本組のはず…危険なヤクザ集団の一人であることは間違おまへん… ウチが董子はんの事をいろいろ探っていた事を知っておるみたいだし… きっと行方が分からなくなりよったウチの仲間が拷問されて話しちゃったのかしら。 それでウチを殺しに来よったって所かしら…せやとしたら暗殺を生業とする掃除屋かもしれへんからなぁ。 「さてと、ゲームをやってみるかい?」 ニット帽をかぶった橋本組からの暗殺者と思わしき東城は言った。 「あんさんなんかとゲームなんてしたくないわ、ウチが引き金を引く前にさっさと要件を言うなり謝りなさいよ」 咲耶の言葉に東城はハハッっと軽く笑い返す。 「まぁ、実の所僕は争いが好きじゃないからね…このゲームもあんまり好きでは無いんだけどね。 だけど僕の彼女の力になりたいからね、やらなきゃいけないわけさ。そう言う事で申し訳ないけどゲームに付き合ってもらうよ。」 東城のセリフを聞き終わった瞬間、咲耶は拳銃の引き金を引いた。 弾丸が一直線に飛んでいき、東城は腹部のあたりを押さえて前のめりに倒れ込んだ。 咲耶はもうなんだかんだ話しても無駄、いや、むしろ先手を打って死んでもらった方が良さそうだと判断した。 「はぁ〜ビックリしたなぁ」 倒れた東城が口を開けた。 そして何事もなかったように起き上がったのだ。 心なしか、東城の体には砂のようなものが付着しているように見えた。 「いきなり撃ってくるとは…彼女の力が無意識に守ってくれなかったらまた死ぬ所だったよ… それはそうと君のその判断力と決断力、やっぱり彼女が探してる人達の一人なのかな?」 咲耶は銃を東城に向けつつ2〜3歩後ろに下がった。 何故なら東城から殺気の他に何か良くわからない気配を感じとったのだ。 「しかしながら南さんの洞察力は凄いな。本当にドンピシャかもしれない」 咲耶はその言葉を聞いて眉を細める。 「さて、君もゲームへの参加表明をしたのだからこちらからも仕掛けさせてもらうよ!」 東城は咲耶に飛びかかった。 咲耶は拳銃で迎撃したがこれまた砂のような物で弾丸が防がれてしまう。 東城は拳を振るい咲耶を殴り倒そうとする。 咲耶は東城の拳を避けながら発砲を繰り返す。 そんな攻防の中、咲耶は冷静に考え始めた。 この東城の言う『南さん』ってきっと転入してきたその日に交通事故に遭ってしまった南陽子さんの事ね… 目の前に居る東城が南さんの仲間らしいと言う事が今の事でわかったわ… この東城がたぶん橋本組からの暗殺者であろうと言う事はもうわかっている事… 思い返せば南さんは最初から董子さんの名前を知っていたと言う事も考慮しなければいけないわ… ここから考え付く事を整理すると… 董子さんと南陽子、そして東城と名乗ったこの男達は橋本組の構成員であり、 南さんが転入という形であたしの所属する四ツ和財団の管理する学校にやってきた… そして理科室で何かを行うために仲間の董子さんを呼び出した… たぶんやろうとしていた事は…破壊工作… 焼石カンパニーと繋がっている橋本組が四ツ和財団の邪魔をするべく… 董子さんを通わせていて…そこに仕上げとして南さんを転入させた…! だが…破壊工作は失敗に終わった… 何故なら、鷹森さんがそれを阻止したのよ! 南さんの交通事故と言うのは嘘…鷹森さんに病院送りにされたのよ! 鷹森さんは階段で転んだと言っていたが…本当は破壊工作を阻止した際に負った傷… 鷹森さんが佩いている刀が本物かどうか定かじゃないけど…阻止したことには間違いないはず… 彼女はなんだかんだで正義感が強いから…あの時南さんの事を怪しいと思い後をつけた… では鷹森さんがなんで南さんの仲間である董子さんとまだ仲良くしているのか? 董子さんはきっと…南さんの破壊工作に巻き込まれた被害者を演じた…! それによって鷹森さんに疑われる事を回避したのよ! これで辻褄が合った!董子さんが最近鷹森さんとの付き合いを無理にしていた理由もわかる! 自分の仲間である南さんを病院送りにした相手が…鷹森さんだったからだ! 咲耶は額に汗を浮かべ、この事実を何とかして財団に伝えなければと考えた。 その前にはこの男、東城静一を倒すか逃げなければならない。 そこで咲耶は思いついた。 弾丸が防がれるのは何か砂のようなものが壁になり東城を守っているからだ。 ならば…!と咲耶は気合を入れ、動きを止めた。 東城は咲耶の腹部めがけて拳を振り上げた。 咲耶は紙一重でそれを避け、逆に東城の腹部に銃口を押しあてる。 「喰らえ!」 ゼロ距離で東城の腹部に弾丸が撃ち込まれる。 しかし、東城は苦痛の表情も浮かべずにいた。 流石の咲耶もこれで倒れない東城に驚きを隠せなかったが、逆に、東城も驚きを隠せないような顔をした。 「…ゼロ距離でも防いでくれるのか…流石僕の小闇さん…感謝するよ…!」 そう言い終わった瞬間、東城は咲耶の首元を掴む。 咲耶はもう一度引き金を引くが、もう弾丸が尽きていた。 東城は咲耶の首を締め上げる。 咲耶は呼吸が出来ず意識が朦朧としてしまった。 拳銃が咲耶の手から力なく落ちる。 咲耶は最後の力を振り絞り東城の手を離そうとする。 しかし女性の腕力では男性の腕力をどうする事も出来なかった。 「さて、決着がついたな」 東城は勝ち誇った顔をして言った、が突如顔をしかめ始めた。 「な…なんだって!?まだ終わってない…!?まぁ殺してないけど…まだ本当にあの一人かわからないじゃないか! 流石に小闇さん!ぼくは自分の手で殺すのは勘弁だよ!」 東城は独り言を言い始めたかと思うと今度は黙り込んだ。 少し沈黙が続いたかと思うと顔を赤くし顔に汗を浮かべ唾を飲み込んだ。 「は…裸に引ん剥け…って…」 意識が朦朧としていた咲耶にもその言葉がしっかりと聞こえた。 咲耶はあわてて暴れはじめる。 大声を上げたくとも喉に手をやられていては声が出せない。 「うぅ〜小闇さん…いくらなんでもそれは…」 そう言った瞬間、東城は空いている手で頭を押さえた。 「わかった!わかったよ!小闇さん!この子が恥ずかしがる所みたいのはわかったから!ギャーギャー文句言わないで!」 そう言い東城は勢いに任せて咲耶の襟元から服を縦に引き千切る。 咲耶の胸を無理やり押さえつけているブラジャー等の下着類が露わになる。 咲耶はリンゴのように真っ赤になり、それと同じくして東城も真っ赤になっていた。 「うわ…すげぇ…!……えぇえ!?このブラも外せって!?ちょっと小闇さん!恥ずかしすぎて俺にはできないよ…! え?南さんの暗男は獅子土さんのブラを引きちぎったんだからぼくにもやれと!?彼と同じにしないで!」 そしてまた東城は頭を押さえる。まるで騒音に悩ませられる人のように頭を押さえていた。 「う…うるさぁい!わかったよ!この咲耶ちゃんがもっと恥ずかしがってるのを見たいのはわかったから!騒がないで!」 東城は恐る恐る咲耶のブラジャーに手をかけた。 あぁ…!いやぁっ!松沢君・・・!助けて…!! ウチの…ウチの…純潔…こいつに取られてしまうわ…!!! 咲耶は心の中で助けを求めた。 誰にも見せた事のない、見せるなら松沢に見せたいと思っていた自分の姿が、 橋本組の殺し屋だと思わしきこの男、東城静一に見られてしまうと考えると、 健太郎に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、目から涙があふれ出す。 あと数センチブラジャーが下に下がれば… 「ちょっと良いか?」
東城の肩に言葉と共に手がポンと置かれる。 声を掛けられ東城はビクッと肩を動かし驚いた。 咲耶は健太郎が助けに来てくれたのかと一瞬思ったが声が松沢と違った。 東城が振り向くとそこに居たのは咲耶の知らぬ男だった。 赤いスーツを身に付け、赤い長髪を後ろ結い、額にはヘアバンド…というより鉢巻のような物をした男が立っていた。 「何をする気だった?その子に暴力でも働く気だったんじゃないか?」 男は東城にタバコの煙を吐きかけながら言った。 東城は汗だくになっていた。 「え…!?いや…、そっそういうわけじゃなくて…こ…これは…」 焦って言い訳をしようとしていた東城だが、いきなり態度が変わった。 「お前どうやって小闇さんの結界の中に入ってきたんだぁああああ!?」 東城は咲耶から手を離し男の胸倉を掴んだ。 やっと東城の手から解放された咲耶は地面に座り込み咳込んだ。 咲耶は先ほどの言葉を聞いて良くわからないが納得した。 人通りが少ない通りだからといってもすぐ近くに繁華街があるのだ。 銃声を聞いて人が駆けつける可能性だってあるはずなのに、今まで誰も来なかったのがおかしいのだ。 つまり、何らかの細工がされていたのだろうと納得した。 「てめぇの中に居るお寝坊さんが寝ぼけながら作った結界なんて有ってないような結界だ。 俺に看破できないわけねぇだろ。ボケナスが。」 東城の拳が男の顔を掠り、男の咥えていたタバコが飛ばされる。 「彼女の事を悪く言わないでほしいな。それと先ほどの質問に答えるが、痛い目見たくなかったらこの事に関わるな」 「答えになってねぇなぁ」 男は鼻で東城を笑う。 そして胸ポケットから煙草を出して咥えた。 「火」 男はタバコを指差しながら東城に催促した。 「は?」 「火っつってるだろ。てめぇが吹っ飛ばしたんだ。俺のタバコに火をつけな。ボケナス」 「てめぇ…タバコが吸えないようにしてやろうか…!」 東城はギリギリと男の胸倉を締め付ける。 胸倉を締められているのに男は平然としていたが、ため息を漏らした。 「しかたねぇなぁ…それじゃかわりに お前が火種になってくれよ」 「何?」 東城が聞き返した瞬間、東城の体が紅蓮の炎に包まれた。 東城は男から手を離し悲鳴を上げた。 男は火達磨状態の東城でタバコに火を付け一服した。 そして咲耶に近寄り腰を下ろした。 「大丈夫か?」 「は…はい…」 咲耶は胸を抱えこみ震えていた。 「しかしよかったな、破かれたのが服だけでよ」 そう言い男は上着を脱ぎ咲耶に羽織らせた。 「あ…あんさんは…一体…」 男は咲耶の鼻に人差し指を向ける。 「その話は後で良いかな?アイツを黙らせてくるからさ」 そう言い火達磨の東城を指差した。 まだ悲鳴を上げていたが、悲鳴に混じって何か言っていた。 「うぁああああああ!小闇さぁぁぁぁああああん!
次の瞬間、東城を中心にし周りに突風が吹きつけた。 そして東城の体から炎が拡散し吹き飛ばされた。 東城の目は白目をむいており、彼の肩のあたりから黒い影の女性が浮き上がっていた。 「ふん、お出ましかい…」 男がタバコの煙を吐き出しながら言った。 男を見て影の女性、小闇が微笑むと東城も同時に微笑んだ。 「許さないわよぉ…私の静一さんを苦しめた罪は重いわよぉおお!」 その言葉を聞き男は面倒くさそうに頭を掻いた。 「ちなみにお前、俺が誰だかわかってるのか?」 小闇は眉を細める。同じくして東城も眉を細めていた。 「あんたなんか知らないわよぉ、知ろうとも思わないわ。何故ならあんたは私は静一さんを苦しめた罪でここで死ぬのだから!」 男はため息をついた。 「相手が誰だかわかった上で喧嘩を吹っ掛けるべきなんだけどな、まぁさっさとかかってきな」 そして人差し指を立てて来いと誘った。 その挑発に小闇は腹を立て邪悪な気を周りに振りまく。 東城の影から、何か不気味な獣の姿が出現した。 狼のような、恐竜のような、よくわからないが凶暴さがにじみ出ている。 それはどうやら影でできているらしく真っ黒で、そして物理的に触れるような気がしなかった。 「行けぇ!!」 小闇が声を張り上げ命令した。 それに従い影の獣は勢いよく男に飛びかかる。 が、影の獣は先ほどの東城のように男の目の前で炎に包まれ燃え上がった。 影の獣が炎に包まれた瞬間、小闇が悲鳴を上げる。 東城の影から現れた獣は炎で焼かれながらも、東城の影へと逃げ帰った。 それを見て男はしてやったりと指を鳴らす。 鳴らしたと同時に、男の人差し指に炎が燈る。 「どうだ?まだやるか?ん?」 火のついた指を東城に向けながら男は問いかけた。 小闇は怒りで歯をギリギリと食いしばる。 「おのれぇえええ!おのれぇええええええええ!」 小闇の怒りに合わせてか、東城の影がどんどん広がっていく。 そこから今度は巨大な恐竜のような影が出現した。 それを見て男はやれやれと首を振った。 「そんなもん出しても俺には勝てんよ。もうわかってんじゃねぇのか?」 小闇と東城は同時に笑みを浮かべる。 影から現れた影の恐竜は男を踏みつぶそうとする。 男は先ほどのように炎で迎撃せず、その足をひらりと避ける。 避けた瞬間、男は東城に向かって勢いよく走り出す。 東城との間合いを詰め、両手に炎を燈す。 「こいつで終わりだ」 男の言葉に小闇は不敵な笑みを浮かべた。 「かかったわねぇ!後ろ見てみなさい!」 男はしまったと思い振り向くと恐竜が咲耶を踏みつぶそうとしている様を目撃した。 「結局あんたじゃなくてあの女をどうにか出来れば良いだけなのよぉおお!残念だったわねぇえええ!」 ズシン、と踏みつける音が響く。 だが、影の恐竜が踏みつけた物は咲耶ではなく、炎の塊であった。 咲耶と恐竜の間に炎の塊ができ、咲耶を守るように燃え上がっていたのだ。 影の恐竜は足に力を込めその炎を踏みつぶそうとするが全く歯が立たない。 小闇と東城の額に汗が浮かぶ。 その様を見て男は自慢げに小闇を見た。 「俺がただ燃やすしか脳が無いとでも思っていたのか?ありゃ俺の作った炎の壁さ。そこらの魔族にゃ突破できんよ」 小闇はそれを聞いて舌打ちをする。 男は東城の方ではなく、小闇の顔に炎で包まれた指を向ける。 「さて、あの女の子は俺の炎で守られているから、後はお前を片付けるだけだ」 それを聞き小闇は瞬時に東城の影から作った恐竜を消した。 「わ、悪かったわよぉ、私達はただ命令されてやってただけよぉ、どぉ?知りたくない?誰に言われてやってたかをさぁ」 男は眉をしかめる。 「つまり情報をやるから見逃してくれってことか?」 小闇は明るく微笑む。 「そう言う事よぉ!流石飲みこみ早いわねぇあなた。実際私とあなたは闘う必要ないんだしさぁ、
小闇は胸の前で手を合わせて許しを請うが、男はそれを鼻であしらう。 「わかった見逃してやるとでも言うと思っていたのか?」 男の返答に小闇は冷めた顔をした。 「わかったわよ…じゃぁ…死になさい!」 いきなり男の足元に巨大な口が現れ、男を飲み込む。 男は東城の影の上に立っていたため、足元の影に小闇の力が届いている事に気がつかなかったのだ。 男を飲み込んだ影は東城の影の中に沈んでいき、唯の影になった。 小闇は高笑いする。 「アッハハハハハハハハハ!どっち道あんたは死ぬ運命だったのよぉ!私を甘く見ていたようねぇええ!」 小闇は不敵な笑みを浮かべたまま咲耶を見た。 先ほど咲耶を守っていた炎の塊は無くなっている。 咲耶は道路にうずくまりガタガタ震えていた。 その様子に小闇は嘲笑する。 「さぁて、この小娘は連れて帰って南さんの暗男の慰め物にしてあげようかしらぁ! ぁあ!いったいどんなこのされちゃうのかしらねぇ!考えただけでゾクゾクするわぁ!」 咲耶も咲耶で凄い危ない事を考えてしまい一瞬体が熱くなってしまったがそれどころではないと顔を振った。 小闇は東城を咲耶の方へと歩かせる。 が、突如として東城の影から巨大な火柱が立ち上る。 まるで火山が噴火する勢いで炎が立ち上ったのだ。 小闇は一瞬何が起こったか判断できなかったが、その炎の中に先ほど影に飲まれたはずの男が立っていた。 しかし男の姿が先ほどの姿と違い、髪の毛が炎となり、口からは鋭い牙を覗かせている。 両腕両足、いや、全身に炎を纏っているのだった。 立っている、と書いたが、男は空中に浮いていたのだった。 「おしかったなぁ、もう少し力が有れば殺せてただろうが、三流にやられるほどしょぼくないんだ俺はよ」 その姿を見て小闇は今まで見せた事のない焦りの表情を見せる。 「まさか…お前…焼石…徹か…!?」 小闇のその言葉に咲耶も反応する。 男は炎に包まれた腕を組み鼻で笑いながら言った。 「その通り、やっと気がついたかい。焼石カンパニー社長焼石徹、精霊イフリートの最上位インフェリーノの焼石さぁ」 それを聞いた小闇は滝のように汗を流し、咲耶はかなり混乱していた。
いったい…どうゆうことや!? 東城ってゆうあの…背中から影の女性が現れておるあの男は橋本組の暗殺者なんやろ!? つまりは焼石カンパニーからの依頼を受けてウチを殺しに来よったってことじゃないの!? そやかて焼石カンパニーと橋本組は裏でつながっとるんやから、ウチの所属する財団とは敵対関係なんだもん! せやからこそ焼石カンパニーは橋本組にウチの暗殺を命じたんやろ!? それなのになんでその焼石カンパニーのしゃっちょーであるらしいこの…炎の男が、ウチを助けたんや! 咲耶は今の状況が全く理解できなかったのだった。 続く 作:ドュラハン |